開発とは

自社製品の開発や改善改良

開発職は、主に自社製品である水処理装置や、水処理プロセスの開発を行っています。それらの開発に必要なデータ取得や、つくった装置や仕組みがどのような効果を挙げられるのかを、理論と実験の両面から調査、検証をしています。

実験や調査は、モノの物性を確かめたり、化学反応を見たりといった基礎科学的なものから、使用を検討している薬剤を様々な条件で使用して効果を検証したり、開発中の水処理装置がもっとも効率の良い稼働条件を見つけるための実験を行ったり、すでに開発済みの製品の状況を確認し改善改良を行うなど、提案や納品に直接貢献する実用的なものもあります。

また、展示会や他社技術等について情報収集をするのも仕事のひとつです。さらに、他社との共同開発案件や新製品・新技術に関する契約・特許の対応も行うなど仕事の幅が広い職種です。

仕事の魅力

とことん追求できる

担当した開発テーマや製品をとことん追求できるところが魅力であると思います。目標に向けた計画書作成や、関連部門や協力会社との折衝、実験のための物品手配、報告書作成と、一連の業務を責任を持って進めていくことができます。一つの製品に関わる時間が長いため、誰よりも水処理装置の仕組み、水処理プロセスを熟知でき、先輩方はそれぞれの担当製品や開発テーマに詳しいスペシャリストばかり。地道な実験や考察を積み重ねたからこその姿だと感じています。

また、私が入社1年目に感じた魅力もあります。私は1年目から担当のテーマを持ち業務を行っているのですが、ある不具合が起こっており、その原因を特定したく調査をしていました。様々な調査をする中で、文献を読んでいた際に原因かもしれない事象を発見。上司に相談したところ、その事象が起こっていないか検証実験を行ったらどうかとアドバイスをもらいました。そこで、実験を自ら計画。チームメンバーの協力を仰ぎ、検証実験をしました。

結果は予想とははずれ、その事象は起こっていませんでしたが、自分なりに考え実験できたことで、開発の仕事の楽しさや、やりがいを感じることができました。このように、年次や経験に関わらず、自らの考えを持ち意見発信できるところや、その意見に対して真摯に相談に乗ってもらえたり、助言をもらえるところが、私が1年目に感じた水道機工の開発の魅力です。私は、意見を発信することがまだまだ苦手と感じるので、積極的に発信できるよう心がけていきたいと思っています。

学生時代

活かせる学び

大学時代は、化学を専攻していたため、水処理に関する知識が全くありませんでした。また、大学院には進まず大学卒で就職活動をしたため、研究や開発について触れる機会が少ない状態で入社をしました。そのため、足りない知識や開発の進め方など、上司や先輩にフォローしてもらいながら仕事を進めています。

しかし、化学を含めた理系科目の基礎知識や考え方などが役に立っていると感じます。文献や参考書を抵抗無く読めるところも大学での経験が活かせていると感じます。

また、開発の業務は関わる範囲が広く、水処理以外の知識が必要な場面が多くあります。実際に、機械、化学、生物…など様々な学部学科の先輩が強みを生かして活躍されています。学生時代の専攻に関わらず、自分の強みを発揮できるところも魅力だと思います。